健康的な歯を維持していくためには、歯垢除去などのメンテナンスの他に、適切な栄養を摂取することが大切です。
中でも大豆は、その栄養効果が高い食材として注目されており、歯科衛生の面でも積極的な摂取を推奨しています。
いくらメンテナンスが完璧でも、適切な栄養が摂取できなければ歯は脆くなってしまいます。
そこで、ここでは歯の健康に効果を発揮する食材、大豆を中心に紹介していきましょう。
歯に良い栄養素を含むという大豆が効果的な理由
大豆が歯に良いと言うのは、歯を構成される成分である6つの栄養素のうち、カルシウム、たんぱく質、マグネシウムの3つを含んでいるからで、歯の他にも体の成長に必要な栄養素を豊富に含んでいます。
そのため、大豆のような歯の育成や、健康維持に必要な栄養素が豊富な食材の摂取を積極的にしていくと良いでしょう。
特に、お子様の歯の成長や虫歯予防の観点からも、大豆のような栄養が豊富な食材を摂取していくことで、健康な歯を形成し、ひいては健やかな成長を促していくことにもつながってきます。
歯の健康維持に必要な栄養素を豊富に含む大豆
歯の健康のために必要な栄養素は、先ほどのカルシウム、たんぱく質、マグネシウムの他に、ビタミンA、C、Dの3つがあります。
大豆に含まれている栄養素であるカルシウムは、歯の原料にもなる大切な栄養で、体内のカルシウムの約99％は歯と骨に使われます。
たんぱく質は、歯の土台となる歯茎を形成するために必要となる栄養素です。
また、マグネシウムは、歯を支えるための歯槽骨を形成するために必要な栄養素で、カルシウムの吸収を助ける働きもあります。
これだけみても、大豆に含まれている栄養素が歯に良いということがお分かりいただけるでしょう。
大豆は加工食品としても、醤油や豆腐、きな粉や味噌と言ったように、幅広い品目に姿を変えている食材でもあるので、家庭料理においても一品加えることは簡単です。
単品で頂くのであれば、煮豆や納豆などでも摂取できますが、1日の適正摂取量は平均的な家庭料理で賄うことができると言われているので、意識して多く摂る必要はないでしょう。
特に大豆に含まれているという大豆イソフラボンという成分は、過剰摂取の目安となる摂取量が75mgとなっており、味噌汁1杯(6mg)、納豆1パック (35mg)、豆腐1丁(60mg)、豆乳200ml(50mg)とあるように、大豆製品を少し摂るだけで十分な量になります。
バランス良く摂取してくことで、健康的な歯を作る
大豆は歯に良い栄養素を豊富に含んでいますが、先に紹介したように、他の栄養素と合わせて摂取してくことで、より効果的な栄養摂取につながっていきます。
よく噛むことで、歯の周囲の顎が鍛えられ、これにより脳への良い刺激にもつながっていくでしょう。
食育と言う言葉にもある通り、食べることは体の健康のための基本的な要素となるのです。
加えて、食べることによって得られる栄養素をバランス良く摂取することで、丈夫で健康な歯や体作りにもなります。
特に、子供の歯から永久歯に生え変わるまでの時期が最も大切であると言われており、子供の頃に食べていたものが、将来の歯の健康に直結するようです。
乳幼児の頃から好き嫌いなく食べるというのは、こうした理由もあるのです。
大豆を使った献立で、手軽に豊富な栄養素を取り入れていきましょう。
まとめ
歯の健康を維持していくためには、歯垢の除去（プラークコントロール）の他にも、適切な栄養を摂取していくことが丈夫な歯を育てていくのに役立ちます。生涯を通しての健康を維持するためにも、特にお子様の栄養管理には、気を配りましょう。