ホワイトニング後の痛みの原因
ホワイトニングは、虫歯治療のように器具を使って歯を削るわけではないので、痛みとは無縁と思いがちです。しかし実際は、（個人差はありますが）ホワイトニング後に痛みを感じることがあります。
ブログをご覧の方で、冷たい水や熱いものを口にしたとき、歯がしみたことはありませんか？ホワイトニング後に感じる痛みはそれと同じで、知覚神経が刺激されることによっておこる「知覚過敏」なのです。
ホワイトニングで痛みが起こる主な原因として、次の3つが考えらえます。
- 使用する薬剤
- 光の照射による熱
- エナメル質の下層にある象牙質の露出
①については、ホワイトニングで使用する薬剤の濃度は非常に濃いものです。そのため長期に渡って薬剤を使い続けると、歯の状態によってはしみたり痛みが出たりすることがあります。②については歯科医院で行うホワイトニングの場合、薬剤の効果を高めるために特殊な光を歯に当てます。が、その熱が痛みを引き起こすことがあるのです。
また、歯にヒビが入っていたり、虫歯を治療した箇所に隙間ができていたり、歯ぐきが下がって歯の根の部分がむき出しになっていたりしていると、歯の表面を覆っているエナメル質の下にある象牙質が露出してしまうことがあります（③）。こうした象牙質が露出した歯は、知覚過敏を発症しやすいといえます。
事前のチェック＆痛んだ時の対処法
当クリニックでは、歯のチェックを行ってからホワイトニングの施術を行っています。ふだんからしみやすい人は、ホワイトニングでもしみることが多い傾向にありますので、知覚過敏の不安がある方は、遠慮なくお声がけください。歯科医や歯科衛生士がしっかり説明させていただきます。また、ホワイトニングの前にお口の中の状態をしっかりとチェックし、虫歯や歯周病があれば先に改善しておくことも大切です。
実際にホワイトニング後に歯がしみたり痛んだりした場合は、冷たいものや刺激の強いものなど、しみる可能性があるものを口にしないようにしましょう。痛みがひどい時は鎮痛剤が処方される場合もあるので、クリニックに相談してください。