虫歯や歯周病の原因にもなるとされる歯の糖化という症状は、食べる食事によって防ぐことができたり、逆に糖化が促進されてしまうことがあります。
糖化を防いで健康な歯を保つためには、どのような食べ物を食べるとよいのでしょうか?今回は糖化を防ぐ食べ物や、糖化を引き起こしやすい食べ物についてご紹介したいと思います。
老化現象である糖化とはどのようなものか
糖化というのは、血糖値が多い状態で余分な糖がたんぱく質や脂質に結合してしまう状態のことを言います。歯の象牙質が糖化してしまうと、象牙質の硬度が弱くもろくなってしまい、虫歯やその他の歯周病の原因にもなりやすいといわれています。
血糖値が増えてしまうことから、血糖値が上昇しやすい食べ物を食べるとより糖化しやすく、血糖値の上昇しにくい食べ物を食べると糖化しにくくなる性質を持っています。ですので、食べ物におけるGI値を良くチェックしながら食べ物を選ぶとよいとされています。
単純に糖分が多いものは避けたほうがいい
先ほどご紹介したGI値というのは、血糖値を上げやすいかどうかの指標です。ブドウ糖を100として、その食べ物がどれくらいなのかを調べることができます。砂糖やはちみつはもちろんのことですが、意外にもスイカもGI値が高いとされています。
また、ごはんやパンなどの炭水化物も注意が必要です。炭水化物というのは、食べることにより体内で糖分に変換されます。結果として、体内に糖分がたくさん蓄えられてしまうため控えるほうが良いでしょう。
うどんやポテト、そうめんといった主食になるような食べ物はもちろんのこと、ワッフルやドーナツ、ベーグルといったような食べ物は炭水化物に加えて、砂糖がふんだんに含まれているため、注意が必要です。
ただし、これらの食べ物を食べてはいけないというわけではありません。エネルギーとしても重要ですので、あまり食べすぎずに適度な食事を心がけるようにすればいいでしょう。
GI値の少ないおすすめの食材とは
先ほどは、GI値の高い食材についてご紹介させていただきました。それとは逆に、GI値が低くておすすめの食材とはどのようなものでしょうか。
いわゆる健康に良いといわれている食材については、比較的GI値が低い傾向にあります。
玄米ご飯やソバ、ライムギパンといったパンや、大豆、キノコそして海藻類というのは、そのほかの食材に比べるとGI値が低いといわれています。だからといって、極端に食べすぎるのも良くないといわれていますが、できる限りGI値の低い食品を選ぶとよいでしょう。
糖化を抑制する食べ物とはどのようなものか
もし糖化してしまったとしても、それが体内に吸収しづらいようにすることで糖化現象を抑えることができるといわれてます。
糖化した物質を吸収しづらい食べ物というのは、食物繊維を多く含んでいる食べ物です。野菜類やキノコ類といった食物繊維を多く食べることで、糖化した物質を自身の植物繊維と一緒に外部に流しだすことができるといわれています。
糖化そのものを阻止する食材とは
そもそも糖化を阻止することができる食材もあるといわれています。
糖化を阻止することために最も効果的といわれているのは、日本の薬味としても定番であるしょうがを食べることです。しょうがには糖化を予防する作用だけでなく、酸化を予防をすることができるともいわれており、アンチエイジングに効果的だといわれています。
その次に効果が高いとされているのは、シナモンです。たくさん食べる必要はありませんが、普段から生姜湯を飲んだり、シナモンを飲み物に入れて摂取を習慣づけすることで効果があるとされています。
まとめ
糖化しにくい食材や、吸収を抑制する食材等を意識して食べることで、糖化を可能な限り抑えることができるといわれています。ぜひ皆さんも意識して食べていくようにしましょう。